食文化 庄内豚 しょくぶんか しょうないぶた
【歴史】
庄内では古くから米作りが行われてきました。日本有数の穀倉地帯であるここでは、田んぼに良質な堆肥を還元するため、農家は家畜を飼っていました。中でも養豚が盛んで、早い段階から品種改良や飼料の研究などが進められた結果「庄内豚」が誕生。米どころ庄内と庄内豚はこうした深い縁で結ばれています。
【特徴】
庄内豚は「ガッサンL」を母豚とする足腰が丈夫な三元豚で、180日前後で110kgまでに成長するなど発育が早いという特徴があります。あっさりとした甘みのある脂肪と柔らかく味わいのある赤みをもっています。山形県の秋の風物詩である芋煮会では内陸地方は牛肉、庄内地方は豚肉が使われることからもわかるように、庄内では豚肉が好まれています。それだけに味に対するこだわりも強く、生産者はより高品質な豚を生み出すために努力を続けています。現在庄内では約70の農場が庄内豚の養豚を行っており、各農場がさまざまな工夫を重ねながら美味しい肉の生産を行っています。しかし、少子高齢化や後継者不足などの影響があり、生産者は大きく減少しているのが現状です。